অধ্যায় ঊননব্বই: সন্ন্যাসীর অবশ্যমৃত্যু পরিকল্পনা

আমি টোকিওতে একজন ভিক্ষু। শেষ যুগের পায়রা 3250শব্দ 2026-03-20 08:20:59

青木警官との通話を終えた白石秀は、老住持に少しばかり様子をうかがった。
すると、霊明寺はすでに東京仏教協会、日本仏教連盟、宗教連合に加わっている、との答えが返ってきた。
思わず感嘆する。老住持はやはり顔が広い。

日曜の夕方から今に至るまで、まだ二日ほどだろうか。
白石秀がやるとなれば、各所を奔走して、登録だの届出だのと、ずいぶん手間取っていただろう。
そのぶん、勉強の時間も大きく削られてしまう。
それに引きかえ、老住持は一歩も外へ出ず、手機一つでやりとりを済ませてしまった。
わずか二日で、すべての手続きを整えてみせたのである。

しかも、二日後に開かれる宗警合同会にも間に合った。
略称ではあるが、そう呼ばれている。

白石秀とひとしきり話したあと、老住持はふいに口を開いた。

「心正、おまえは今回の催しに参加して、警察署と協力したいのか」

警察署と協力したいという話は、白石秀はすでに老住持へ伝えてあった。
それなのに今になってこう尋ねるのは、どうやら別の事情が生じたらしい。
白石秀は不思議に思って尋ねた。

「はい、住持。何かあったのですか」

「うむ……今回の催しは、心正もあまり大きな期待は抱かぬほうがよい」

老住持は畳に座したまま、かすかに首を振った。
心正は強い。だが――
世の中には、法力が高いだけではどうにもならぬこともある。
たとえば、今回の件がそうだ。

「浅草寺の法師の一人と話をしたのだがな。
 その法師によれば、最近、中野警察署では事件が相次いでおり、しかもすべて署内で起きているせいで、警察の威信は地に落ちている。
 警視庁はひどく怒っておるそうだ。
 そこで、今回の宗警合同会には条件が一つ加えられた。
 警察署と協力したい寺社、ひいては教会などは、位の低くない神職を一人、二十四時間常駐させねばならぬ。
 そうして警察署の権威と安全を確保し、市民に安心してもらい、警官たちも心置きなく働けるようにする、とな……」

そういうわけで、今回の制限は――
大寺院や大社にとっては、さほど特別なものではない。
人手はいくらでもある。神官や僧侶を交代で警察署に置くことも容易だ。

だが、霊明寺となると……
今の霊明寺に、まともな僧は老住持ただ一人。
白石秀も僧籍こそ得ているが、まだ正式に就職したわけではない。
せいぜい半分、外部扱いの候補僧にすぎない。

この状況では、最低条件すら満たせない。どうやって警察署と協力できようか。

老住持は、白石秀が少し落胆するものと思っていた。
だが、白石秀はただ、ふっと笑った。

「住持、かまいません。
 警察と協力できるなら、それが一番です。
 たとえ協力できなくても、この催しを通してほかの僧侶や神官と交流できます。
 得るものはあるはずです」

白石秀は、実に平常心を保っていた。
彼にしてみれば、警察と組めるならそれが最良。
加持祈祷の力を借りて、大きな金と名声を得ることもできる。
そうすれば、霊明寺の道もさらに平坦になる。
だが、もし協力できなくても、それで失望することはない。

なにしろ――
今の霊明寺は、もはや当初の荒れ果てた小さな寺ではない。
網を通じて名を広め、金を稼ぎ、少しずつ姿を変えてきた。
たとえばここ二日ほど、平日であるにもかかわらず、参詣客は少なくなかった。
休日に比べればだいぶ減ったが、それでも霊明寺が着実に上向いている証ではある。

そうした状況では、警察署との協力は渡りに船ではなく、いわば錦上の花。
あればうれしいが、なくても嘆くほどではない。

もっとも、そうは言っても、行くべきところには行く。
第一に、ほかの神官や僧侶と交流して見識を広められる。
もしかすると、その流れで新たな神通力が目覚めるかもしれない。
第二に――
白石秀は、自身の加持祈祷の一式に自信があった。

僧侶が警察署に常駐しなくても、何の問題があろう。
霊明寺は、特定の警察署ごとに個別で協力するのでなく、その枠組みそのものを飛び越え、警察組織全体と直接手を結べばよいのだ。
除霊の依頼は受けない。
ただ加持祈祷のみを行い、長持ちする神眼符を提供する。

そうすれば、霊明寺はほかの寺社の市場を奪う新参の黒馬として、やたらに恨みを買うこともない。
それでいて、金も名声も手に入る。
白石秀の構想は、これ以上ないほど完璧だった。

あとは、数日後の宗警合同会を待つばかり。

それにしても、神眼符ひとつであれほど優れた効き目を見せるとは。
神社の鬼神たちが生み出した神符には、やはり並々ならぬものがある。
白石秀の、単純にして力任せの法力注入に比べれば、明らかに法力の使い方が洗練されている。

彼はもう少し研究してみるつもりだった。
まず、神眼符の構造を、札という器から切り離す。
そして新しい形へと作り替え、紙の札ではなく、直接使える術へ変えるのだ。
たとえば仏教の真言や加持祈祷の形にする。

「さあさあ、小僧が施主の目玉を加持してしんぜよう」

――だいたい、そんな感じである。
そうすれば、鬼神たちに版権料を要求される心配もない。
霊明寺の信用も少しは増すだろう。
なにしろ、僧侶が日がな一日、神道の札ばかり使っているというのも、どうにも収まりが悪いではないか。

神眼符の転換作業には、少し時間がかかる。
半日ほどだ。
これまで手をつけなかったのは、白石秀に余裕がなく、ほかのことに追われていたからである。
だが、もうすぐ宗警合同会に参加する。
ほかに抱えている課題は、いったん後回しだ。
この研究を片づけてしまおう。
ついでに、神道にほかにも神眼符のような、強化や補助の効能を持つ神符がないかも調べられる。

学ぶ者のすることを、どうして盗みと言えよう。
これは学習である。

白石秀はそんな思いを胸に、自らの研鑽を始めた。
うむ……

ところで、白石秀が登校を始めた月曜以来、霊明寺の参詣客の応対は、老住持と白石桜の役目となっていた。
そう、白石桜である。

仏前では、老住持が木椅子に腰を下ろし、にこやかに参詣客を迎え、御籤の解説などをしている。
一方の白石桜は、楽しげにほほえみながら仏前に立ち、参拝客の少女たちと記念撮影をし、折に触れて「桜」と声をかけられていた。

もちろん、どこか遊びの色合いが強い。
だが、その効果はなかなかのものだった。
この数日、あの“聖僧”白石秀が寺にいなくとも、参詣客たちは十分に満足していたのである。
彼らは網上に、桜との写真を次々と載せ、霊明寺の桜の女神だなどと呼んでいた。

学びの時はあっという間に過ぎ去る。
瞬く間に、一日が終わった。

時は一六年十一月二十一日、初冬。
法力:二万一千十単位。
体質:百七単位。
金銭:二千百二十万日元。
寺院:本殿、居所、居所(建築進度十三十五)、居所(建築九十五)、斎房(九二十)、蔵経閣(九九十)
研究目標:陰地関連、星野里穂関連、札関連、功法関連、加持祈祷関連……

……

白石秀が懸命に己を充実させているあいだ、東京都妖盟もまた手をこまねいてはいなかった。
蠍妖の一件から、僧侶という巨大な禍根の存在を察知したのである。

いまや巨大な機構が動き出し、ひとりひとりの妖怪が持ち場を守り、心を合わせて僧侶の排除に努めていた。
その名も、「僧侶殲滅計画」!

この計画を立案したのは、東京都妖盟の五人の支配者たちである。
彼らは雷霆の勢いで一斉に打って出て、この芽を早々に摘み取ろうとした。

だが――
慎重な妖怪組織としては、戦う前にまず己を知り、敵を知るべきだ。さすれば百戦危うからず。
できることなら、東京都妖盟の五人の支配者は、自ら手を下すことなく、この禍根を片づけたかった。

そこで、「僧侶殲滅計画」に先立ち、もう一つの計画が持ち上がり、始動した。
その名も、「僧侶の強さ測定計画」。

この計画の第一幕は、僧侶の打撃耐性と毒への耐性を試すことだった。
つまり――
端的に言えば、東京都妖盟の妖怪たちは重火器を手に入れ、それを改造して貫通力と破壊力を高めるつもりだったのだ。
さらに弾丸には特殊な毒を施し、暗殺を実行する。
狙うは……
僧侶の眼球や鼓膜といった、脆い急所。
一撃必殺を期す!

闇の中で、一つの声がこだました。

「諸君、始めよう」